南海トラフ大地震が発生すると、科学的に想定される最大クラスの被害が起こることが想定されています。静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性があるほか、それに隣接する周辺の広い地域では震度6強から6弱の強い揺れになると想定されています。
いつ起こるか分からない自然災害。
万が一に備えておく必要性を強く感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな万一の事態に備えて「本当に必要な防災グッズ」について、その収納方法も交えてご紹介します。
また、併せて知っておきたい「災害に備える家」についてもご紹介します。
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南海トラフ大地震とは
南海トラフとは、陸側のプレートであるユーラシアプレートの下に、海側のプレートのフィリピン海プレートが沈み込んでできた海底の溝状の地形をいいます。
静岡県の駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域、土佐湾、宮崎県の日向灘沖までの区域が該当し、陸のプレートが引き込まれる時に起きるひずみが限界に達したときに、跳ね上がることで地震が発生します。
南海トラフ地震は2035年を中央値としてプラスマイナス5年の間に発生するということが予測されています。しかし、昨今の相次ぐ地震の影響で、地殻活動の誘発もあります。まだ大丈夫と思わず、備えておくことが大切です。
本当に必要な防災グッズ
防災グッズとは、「被災後の生活を安全に、そしてできるだけ快適に過ごす」ための備品のこと。水や非常食などの備蓄品の他、携帯ラジオや衛生用品、消化器やヘルメットなど、多岐に渡ります。
中でも、備えておきたい防災グッズについて、カテゴリ別にご紹介したいと思います。
避難場所などへ持ち出すための防災グッズ
避難所などへ持ち出す防災グッズは、その特性上背負って小走りで移動できる程度の重さやサイズを目安に、避難所での生活に役立つ備品や移動中の安全を確保するグッズを、なるべくコンパクトにまとめることが大切です。
飲料水
避難時に使う水として、一人当たり500mlのペットボトル2本くらいを目安に
食料品
かさばりやすく、また避難所でのトラブルになりやすいため、簡単に食べられるもの程度で、持ち出し用としてはあまり多くは用意しない
救急用品
常備薬(市販薬のほか、処方薬がある方は主治医と相談して1ヶ月分ほど多めに処方してもらっておくと安心)、お薬手帳、ばんそうこう、包帯など
衛生用品
マスク、ウエットティッシュ(消毒できるもの)、生理用品など
情報関連機器
携帯ラジオや予備電池、携帯充電器など
日用品
タオル(体を拭いたり目隠しにしたりと用途は様々)、防寒用アルミシート(毛布よりかさばらず持ち運びやすい)、衣類(下着肌着を中心に)、安眠用品(避難所では安眠しにくく、耳栓やアイマスクが役立ちます)、懐中電灯
こども用品
こども向けの備品が不足しがちな避難所。乳児のいる場合はオムツや液体ミルク、離乳食なども用意しておく必要があります
貴重品
預金通帳、印鑑、現金(停電などで電子マネーが利用できない場合が多く、現金を用意しておくと安心です)
自宅避難のための防災グッズ
ご自宅に倒壊や焼損、浸水、流出の危険性がない場合は、自宅避難が推奨される場合も多くあります。
持ち運びの必要はありませんが、収納場所なども考慮した上で、水道、電気、ガスなどのインフラの停止を考え最低3日程度の生活に必要な備品を備えておくと安心です。
飲料水
1人1日3リットルを目安に、3日分を用意
食料品
保存食(そのまま食べられる、お湯を入れるだけ、温めるだけ など)、備蓄用パン、ビスケット、板チョコなど、一人最低3日分の食料を用意
この他、フルーツ缶などもビタミン補給に役立ちます。
※賞味期限を考え、定期的に消費するローリングストックで賢く備蓄
カセットコンロ
災害時にお湯を沸かせると、生活の快適度が格段にUPします。ガスや電気が止まっても調理が可能で、お湯で濡らしたタオルで衛生面を保ったり、消毒に使ったりと重宝します。
非常用バッテリーやLEDランタンなどの照明
情報収集など、防災に「電力の備蓄」が欠かせない現代。モバイルバッテリーのほか、ポータブル電源などがあると安心です。また、懐中電灯だけでなく、広範囲を照らせるランタンと乾電池などを備えておく事も有効です。
現金
停電などでATMや電子マネーが利用できない場合が多く、小銭も含め、現金を2万円〜程度用意しておくと安心です。
救急用品・衛生用品・整理用品など
常備薬(市販薬のほか、処方薬がある方は主治医と相談して1ヶ月分ほど多めに処方してもらっておくと安心)、ばんそうこう、包帯などの他、マスク、ウエットティッシュ、トイレットペーパー、生理用品なども普段のストックを少し多めにするなどして、確保しておくと安心です。
こども用品
乳児のいる場合はオムツや液体ミルク、離乳食(そのまま食べられるもの)なども普段から少し多めにストックしておくと安心です。
防災グッズの最適な収納方法とは?
防災グッズは、その収納場所も大事です。準備しておいても、収納場所によっては、いざという時に、取り出すのに時間がかかってしまい、命の危険に関わります。
ここでは、持ち出し用と、自宅備蓄用と、それぞれの最適な収納方法をご紹介します。
持ち出し用防災グッズの収納方法
持ち出し用防災グッズは、リュックサックに入れ、避難経路となる玄関近くの物入れに入れておくと、避難がスムーズです。玄関近くは災害後も崩れずに残る可能性が高い場所と言われており、また、外出時に被災し、一時的に荷物を取りに戻れた場合などに、外からものを取り出しやすい場所です。
防災グッズとして袋に入れたままにはできないが、必ず持ち出す必要があるものは、小さめの袋に入れて毎晩枕元に置いておくと、避難時、枕元の袋とスマートフォンを持ち、玄関近くの防災グッズと一緒に持ち出せば、短時間で避難が可能です。
自宅備蓄用防災グッズの収納方法
自宅備蓄品は、パントリーなど食料品や生活用品をストックする場所があれば、そこで管理すると、消費期限や在庫などを確認しやすく便利です。また、消費期限を分かるようにメモして見える場所に貼り、古い順に普段の生活で消費する「ローリングストック」を心がけます。
保管場所に余裕がある場合は、災害時にパントリーに入れない場合も考え、複数の場所に分散させておくと、さらに安心です。その場合は、屋外の倉庫や車庫など、直射日光が当たらず、温度変化も少ない場所がおすすめです。
災害に備える家を
これから家を建てるという方は、まずは耐震性や耐火性の高い家をご検討ください。
近年の免震・耐震技術は素晴らしく、家選びや設計のポイントとして考えることが、家族や家財を守ることにつながります。
また、自治体では、安全が確保できるのであれば自宅避難も推奨しています。災害でガスや電気といったインフラが停止しても、自宅で安心して生活できるよう、太陽光発電や蓄電池といった、停電時でも電気を利用できるシステムの導入も推進されています。
【災害時にも電気が使える安心感】
災害時の強い味方「蓄電池」の導入を是非ご検討ください。
太陽光発電や蓄電池システムの導入の際は、災害時に、安心して生活できるよう、停電時にどれくらいの電気の備蓄が必要なのかなど、専門知識を持ったプロに相談するのが一番です。また、災害時の強い味方である太陽光発電や蓄電池は、昨今の電気代高騰の対策としても優秀なシステムです。初期費用に不安を抱える方も多いですが、経済効果も高いシステムです。ぜひ一度、検討してみてはいかがでしょうか?
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