寒い日が続きますね。積雪地域にお住まいの方は、太陽光パネルや家屋への雪対策が必須ですが、最近の異常気象で、普段積雪があまりない地域でも、急な大雪があるかもしれません。今回は、そんな雪にまつわるトラブルや、その対策方法について、ご紹介したいと思います。
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太陽光発電の雪トラブルとは?
雪による太陽光発電の主なトラブルは、次の3つが代表的です。
- 落雪による被害
- 雪の重みによる損傷
- 積雪で発電量が著しく減少する
落雪による被害
太陽光パネルの表面はガラスです。ツルツルしており、通常の屋根よりも雪が滑り落ちやすいという特徴があります。そのため、より落雪対策に気をつけなければいけません。車や雨樋の破損、隣家に落ちて物を壊してしまったというトラブルがよく起こります。
雪の重みによる建物の損傷
雪の重みに太陽光パネルが耐えられず、パネルが変形や破損を起こし、それによって発電効率が低下してしまうことがあります。また、最悪の場合には、太陽光パネルだけでなく、建物自体が破損・倒壊してしまうケースもあります。
積雪で発電量が減少する
パネルの上に雪が積もると、雪がカバーとなってしまい、発電量が減少してしまいます。短時間であればいいですが、長期間にわたって積雪状態が続いてしまうと、冬の暖房費がかかる時期、かなりの痛手です。
太陽光発電の有効な雪対策は?
それでは、前述のようなトラブルを防ぐために、どのような対策が必要なのか、具体的にみていきたいと思います。
雪止めが機能するように軒先側を空けておく
積雪地域では、たいていの家の屋根に雪止めがついているかと思います。その雪止めがしっかりと機能するように、軒先側を空けて設置するよう設計しておくと安心です。
落雪防止設備を設置する
落雪防止設備の代表的なものに、金網状の雪止め用具があります。
軒先に設置することで、太陽光パネルが原因の落雪事故のリスクは大幅に軽減されます。すでに太陽光パネルを設置済みの方も、後から設置することが可能です。
積雪地域に適したパネルや設置方法を選定する
太陽光パネルメーカーの中には、積雪地域を想定した耐久性の高いパネルを製造しているところもあります。導入時に、パネルの選定や設置角度、架台などについて、信頼できる施工会社へ相談しておくと安心です。
雪かき除雪は専門業者へお願いするか十分に注意が必要
メンテナンス業者に雪かきを依頼すると安心ですが、費用は高額となります。そのため、ご自身でと考える方も多いのですが、前述した通り、太陽光パネルはツルツルしており、滑りやすいため、危険が伴います。
太陽光パネルは、一部分にでも日光が当たれば発電します。発電の際に発した熱が雪を溶かし、溶けた雪は傾斜に沿って自重で落ちますので、ご自身での雪かきは、できるだけ避けたいですね。
そもそも積雪地域に太陽光発電は向かない?
これまでみてきたトラブルを考えると、積雪地域では太陽光発電は向かないのでしょうか?
実は、太陽光パネルは気温が25℃以上になると発電効率が落ちてしまいます。そのため、必ずしも雪の降る地域では他の地域に比べて発電量が低いというわけではありません。ご自宅の環境での発電量シミュレーションをお勧めします。
太陽光パネルは、日陰や高温による発電量の低下を抑えられるもの、複雑な形の屋根に対応できる多様な形状を揃えているもの、積雪や塩害に強いタイプのものなど、メーカーによって様々な特徴があります。
ご自宅の屋根形状や周辺環境、地域によって最適な太陽光パネルは変わってきますので、専門知識を持ったプロに相談するのが一番です。
プレジャーハウスは、お客様1組1組に寄り添います。住環境やライフスタイル、将来の変化なども加味した最適なプランをご提案させていただきます。
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